結婚が決まると、結婚式や新生活などに向けてさまざまな準備が必要になります。そのうちのひとつが、「結婚指輪(マリッジリング)」選びではないでしょうか。一生に一度の買い物である結婚指輪は、後悔しないように選びたいものですね。
「結婚指輪にはどのくらいお金をかけるべきか」「どんな点に注意して選んだら良いか」など、さまざまな疑問が浮かぶ人もいることでしょう。そこで今回は、結婚指輪の相場や、後悔しないための選び方のポイントについてご紹介します。
意外とリーズナブル?結婚指輪のリアルな相場とは
「婚約指輪(エンゲージリング)」は、かつて「給料の3カ月分」とされる時代があり、高価なものというイメージを抱く人は多いのではないでしょうか。いっぽうで、結婚指輪(マリッジリング)は婚約指輪ほど高価ではないという認識があることと思います。
では、実際に結婚指輪の相場は一体どれくらいなのでしょうか。
参考資料:「ゼクシィ結婚トレンド調査 2023 首都圏」
2023年調査の結婚指輪の相場は?
「ゼクシィ結婚トレンド調査 2023」調べでは、ペアの結婚指輪にかけた金額の全国平均は28.1万円とのこと。また、首都圏では平均30.8万円ですが、過去に遡っていくと、2022年は27.0万円、2017年は24.9万円というデータがあり、結婚指輪の相場は上昇している傾向があります。
2023年の調査で最も結婚指輪の平均額が少なかったのは、岡山・広島・山口・鳥取・島根の24.3万円。そのため、結婚指輪の相場や予算は25万円~30万円の幅で考えると良いでしょう。ひとり分では、12万円~15万円ほどとなります。
男性と女性、結婚指輪の相場に違いはある?
前項ではペアの結婚指輪の平均額をご紹介しましたが、では男性と女性の平均額に違いはあるのでしょうか。同じく「ゼクシィ結婚トレンド調査 2023」によると、この違いは顕著に現れています。
男性の結婚指輪の2023年全国平均は12.9万円、女性の場合は15.1万円で、およそ2万円もの開きがあります。これは、女性用の結婚指輪には男性用よりも装飾が施されていたり、宝石をあしらうケースがあることが理由として挙げられます。
女性側で何らかの装飾などが施されたデザインの指輪を選ぶ場合は、こうした相場の違いも意識して予算を組むと良いでしょう。
結婚指輪の相場どおりにしたほうが良い?
今回ご紹介した結婚指輪の相場・平均は、あくまでも目安です。どんな指輪が欲しいか、どのお店で購入するか、そのほかさまざまな希望や事情などによっては、相場よりも安く購入できたり、高く購入することになったりします。
大切なのは「自分たちが納得できる、気に入った指輪を選ぶこと」です。今回ご紹介した相場とともに、次項からご紹介する「結婚指輪の選び方」も参考にして結婚指輪を選ぶと良いでしょう。
結婚指輪の選び方!ポイントを紹介
結婚指輪(マリッジリング)の相場がわかったところで、実際に購入する際のポイントを見ていきましょう。結婚指輪の購入にあたっては、いくつか気をつけるポイントがあります。こうしたポイントを押さえ、納得の行く指輪を選ぶようにしましょう。
【結婚指輪の選び方】購入時期に気をつけて!
結婚指輪を選ぶ際、まず気を付けたいのが購入時期についてです。基本的に、結婚式では結婚指輪の交換が行われるため、結婚式までには結婚指輪を用意しておく必要があります。ここで注意したいのが、「購入しても、すぐに持ち帰ることができるケースは少ない」ということです。
手元に婚約指輪が届くまでに時間がかかる理由としては、以下のようなものが挙げられます。
- 指輪のサイズ調整が必要な場合
- フルオーダー・セミオーダースタイルの場合
- 人気のデザインで在庫がない場合
- 指輪の内側に刻印をする場合
こうした点を考え、婚約指輪は余裕をもって結婚式の3~4カ月ほど前に購入しておくのが安心です。
【結婚指輪の選び方】購入費用は誰が出すのか確認を
婚約指輪と同じく、結婚指輪も男性がふたり分購入するものと考えているケースは少なくありません。しかし、結婚指輪はお互いに贈り合うものととらえて、互いがパートナーのものを購入するケースが増えています。
ただし、どちらが購入するかについてははっきりとした決まりがあるわけではなく、どちらかがふたり分購入したり、合計金額を折半したりとカップルごとにさまざまなパターンがあります。また、両親が費用を負担してくれるケースも見られます。
結婚指輪の購入当日になっても誰が費用を負担するのか決まっていないと、思いがけないトラブルにもなりかねません。結婚指輪を購入する前に、購入費用はどうするのか必ず確認するようにしましょう。
【結婚指輪の選び方】プラチナ?ゴールド?素材の選び方
いざ、結婚指輪を選ぼうとして下見をすると、あまりにもたくさんの種類があってとても選べないと感じる人もいるでしょう。そこで、指輪の素材について予備知識を持っておくことをおすすめします。
定番なのは加工がしやすく、変質や変色を起こしにくいプラチナやゴールドです。プラチナが一番人気ですが、結婚指輪は長年使うものですので、純度の高いプラチナが使われている指輪を選ぶケースも見られます。また、日本人の肌になじむことからゴールドの注目も高まっています。かわいらしい印象のピンクゴールドも女性に人気です。
そのほか、力仕事の人はキズのつきにくい素材、金属アレルギーの人はそれに対応する素材を選ぶなど、「自分に適した素材」も意識するのもおすすめです。
【結婚指輪の選び方】デザインも事前にイメージしておきたい
一言で結婚指輪と言っても、リングの幅やアームのライン、ダイヤモンドなどの石つきかどうかなどさまざま。毎日身につけるものだからこそお気に入りのデザインを選びたいものです。購入前に、ある程度は希望するデザインをイメージしておくと選びやすくなりますよ。
何の飾りもないシンプルな指輪から、メレダイヤをちりばめたエタニティタイプ、ダイヤやカラーストーンをあしらったものなど、結婚指輪のデザインは実に多種多様です。また、アームのラインも種類が多く、定番のストレートや、手が長く見えるS字やV字、ゴージャスなX字などがあります。
結婚指輪のテイストも重要なポイントです。手元の印象をなじませたいならシンプル系、アクセントとして指輪を目立たせたいならゴージャスな雰囲気にといった具合にイメージしておくと良いでしょう。また、普段の服装を考えてカジュアルにするか、アンティーク調にするか決めるのもおすすめです。
なかには特定のブランドで購入したいというこだわりがある人もいるでしょう。好みのデザインがたくさんあるブランドに絞って探しても良いですね。
【結婚指輪の選び方】つけ心地も忘れずにチェック!
婚約指輪と違い、結婚指輪は基本的に毎日装着するもの。そのため、さまざまな視点から細かくチェックして総合的に選ぶのが大切です。とくに、はめやすさやつけ心地は重要なポイントです。
重いと装着感が気になりますし、サイズが合っていないとくるくる回ってしまったり、圧迫感を感じたりします。また、サイズが合わない指輪は紛失にもつながります。結婚指輪を実際に店頭で試着する際には、手を握ったり広げたりを繰り返し、つけ心地や圧迫感は強くないかなどを十分確認しましょう。
家事や仕事のしやすさ、日常への影響なども考慮したい点です。引っかかりのあるデザインのリングは、服を着替えるときや細かい家事のときに邪魔になる可能性があります。引っかかりがなく、爪の低いタイプを選ぶとスムーズです。
体力系の仕事や手先をハードに使う仕事をしている場合は、とくにキズのつきにくさを優先して選ぶと良いでしょう。キズやゆがみに強い素材であるチタンやジルコニウムなどをセレクトしたり、キズが目立たない表面処理がしてある指輪を選んだりするのもおすすめです。
【結婚指輪の選び方】アフターサービスが充実したものを!
結婚指輪を購入するときに、忘れず確認したいのが「アフターサービス」です。指輪は年月とともにメンテナンスが必要になります。サイズ直しが必要になったり、メレダイヤが外れてしまったりすることがあるでしょう。
また、流行に合わせてリフォームしたいと考える人も少なくありません。アフターサービスの有無についてなど、購入前に確認しておくと良いでしょう。アフターサービスが充実していれば、安心して長く使い続けることができますよ。
結婚指輪は相場と選び方を知って、飽きのこないものを選んで!
結婚指輪(マリッジリング)はふたりの愛の証であると同時に、毎日身につけるものですので、慎重に選びたいものです。毎日見るたびに満足感を感じられるお気に入りのデザインであり、つけ心地も良ければいうことなしですね。
価格やデザイン、婚約指輪との相性やアフターサービスなど、結婚指輪を選ぶ際には考慮するべきポイントがたくさんあります。ふたりにとってしっくりとくる結婚指輪を選ぶために、相場と選び方を知り、どのポイントを重視して選ぶか良くコミュニケーションをとることが大切です。
ふたりでじっくり選んだ結婚指輪は、きっといつまでも残る良い思い出となることでしょう。