ご祝儀や結婚祝いをもらった場合は、結婚内祝いとしてお礼をするのがマナーとされています。この記事では、お礼の気持ちが伝わるようなプレゼントの選び方や贈るときのポイントなどについて解説します。人に何か贈りものをするときは、どうしても悩むことでしょう。結婚内祝いにおすすめなものもいくつか紹介しますので、参考にしてください。
半返しって何?ご祝儀にはお礼が必要なの?
ご祝儀や結婚祝いをもらった場合には、もらった金額の半額相当の金品をお返しすることがマナーとされています。これを半返しと呼びます。
結婚式でご祝儀をもらった場合は、引出物がお返しになるため、結婚式後に改めてお礼を贈る必要はありません。ただ、親しい人や特別な人には、お礼のメッセージを添えたお手紙を送るとよいでしょう。
福利厚生の一環として、会社からご祝儀をもらった場合もお返しは不要です。結婚内祝いと呼ばれるお返しは、結婚式に出席できなかった人や招待できなかった人からご祝儀や結婚祝いをもらったとき、または結婚式を挙げなかった場合に必要になるものです。
ご祝儀や結婚祝いを手渡しでもらったら、その場でお礼を伝えましょう。遠方からご祝儀や結婚祝いを送ってもらった場合には、中身を確認して電話でお礼を伝えます。
もらったものの感想も添えてお礼を伝えるために、中身を確認する必要があります。メールだと失礼に感じる人もいるため、直接会えない場合には電話でお礼を伝えておけるとよいでしょう。
親戚の場合は、半額にこだわることなく、おふたりの顔を見せに行くことを優先したいところです。ただ、まったく何も返さないのはどんなに親しい仲でもマナー違反だと考えておきましょう。
86%のカップルが内祝いを贈っている!
ブライダル総研の調査によると、約86%のカップルが結婚内祝いを贈っています。この調査からも、お祝いをしてもらったらお返しするのがマナーだということがわかるでしょう。
結婚内祝いを用意したタイミングは、32.5%がその都度購入すると答えており、最多となっています。数年前まではまとめて1回で購入する人も多くいましたが、その都度購入する人が年々増加する傾向にあります。
結婚内祝いを購入するときに利用する店舗数も増加傾向にあり、1種類ではなく複数の種類のお返しをしている人が多いと読みとれるのではないでしょうか。つまり、お祝いしてくれた人に合わせて、贈るものを変えているカップルが多いということです。
一人ひとりに対して丁寧なお礼ができる反面、手間がかかるというデメリットもあります。何件かをまとめて数回にわけて購入すると答えたカップルが27.6%で、第2位となっています。
お礼の件数が多くなりそうだとわかっているのであれば、ある程度の数を事前に用意しておいて、足りない分を買い足すのもよいのではないでしょうか。
内祝いとしてはどんなものがいい?
ご祝儀や結婚祝いのお礼におすすめのプレゼント1つ目は、カタログギフトです。相手の好みがわからない場合には、何を贈ればいいのか悩むことでしょう。
好きなものを選んでもらうことができるカタログギフトは、相手にとっても損がありませんし、贈る側の負担も減ってよいのではないでしょうか。
選べるギフトもバリエーション豊富で、はずれがないといえます。ご祝儀の金額に応じて、カタログの種類を変えることもできます。
2つ目は、タオルセットなどの日用品です。清潔感があり、どの世代でも使うものであるため、無駄になることが少ないでしょう。
自分と違う世代に贈るものは、なおのこと悩むところです。ご両親のお知り合いであれば、好みを教えてもらって選ぶのが無難です。ご両親のお知り合いではない場合でも、親世代へのプレゼントはご両親からアドバイスをもらうことをおすすめします。
3つ目は、お菓子などのスイーツです。バウムクーヘンは木の年輪に見えることから、幸せを重ねるものとして縁起がいいとされています。長寿や繁栄を表しているとも言われ、おめでたい場面に適しています。
結婚というお祝いごとですから、縁起がいいものを選ぶのがおすすめです。食べ物を贈るのであれば、賞味期限が短いものは避けたほうがよいでしょう。
短期間で受け取ったお菓子を食べきらなければならないのは、相手の負担になります。生菓子などは避けて、ある程度日もちするものを選びましょう。また、甘いものが苦手な人もいるため、確認がとれていないのであれば違うものを選ぶほうがよいでしょう。
4つ目は、コーヒーや紅茶のセットです。上の世代の人であれば緑茶や抹茶、妊娠中の人ならばノンカフェインのルイボスティーなどもおすすめです。自分で買うには高いけれども、人からもらったら嬉しいような少し高級なものにするとよいのではないでしょうか。
妊娠中の人にカフェイン入りの飲みものを贈っても飲むことができないため、コーヒーや紅茶は避けるといった細やかな気配りができると素敵です。
お礼状を添えると丁寧度がUP!
結婚内祝いを贈るときには、プレゼントだけを贈るのではなく、お礼状を添えるとより丁寧さが増して感謝の気持ちが伝わりやすいでしょう。ご祝儀や結婚祝いが送られてきたときに電話でお礼を伝えていたとしても、プレゼントにはお礼状をつけるようにしたいところです。
お礼状なしでプレゼントだけ送られてくると、形式的にお返しをしているだけという印象を与える場合もあります。味気ないと感じる人もいますので、できるだけお礼状は添えたほうが喜ばれるでしょう。
お礼状に入れる内容としては、最初にお礼の言葉を書きます。つぎに、もらった結婚祝いが日用品ならば、どのように活用しているのかを具体的に書けると、使ってもらえているのだと安心してもらうことができます。
贈ってくれた相手も、自分と同じくらい何がいいのか悩んで選んでくれたのだろうと想像し、気に入って使っていることを知らせればきっと喜びます。
そして、結婚したばかりで不安もあるかもしれませんが、これからふたりでどのような生活を送っていきたいのか、新生活に向けてのポジティブな抱負を伝えられるとよいでしょう。
最後に、今後ともよろしくお願いいたしますといった挨拶で締めくくります。ご新郎ご新婦の名前や新居の住所を書き忘れないように気をつけましょう。
お祝いごとに関するお手紙のため、区切りという意味になってしまう句読点はつけません。年賀状と同じような書き方だと思えばよいでしょう。忌み言葉と呼ばれる、縁起の悪い言葉を使わないように気をつける必要があります。
結婚に関しては、不幸を連想させる言葉や別れを連想させる言葉、再婚を連想させる重ね言葉などが忌み言葉とされていますので、使わないように注意してお礼状を書きましょう。
お祝いしてもらったらできるだけ早くお礼をしよう!
ご祝儀や結婚祝いをもらったときは、期間をあけずにできるだけ早くお返しをするのがマナーです。カタログギフトでも喜ばれるでしょうが、相手の好みがわかっているのであれば、相手が喜びそうなものを一生懸命考えて贈ることが大切です。
おふたりの結婚をお祝いしてくれている人に対して、プレゼント選びを通してしっかりとお礼の気持ちを伝えたいところです。心を込めて選んだプレゼントであれば、きっと相手も喜んでくれるでしょう。
お礼状のようなお手紙を書くことに苦手意識を持っている人も多くいます。しかし、人生でたった一度の機会ですから、苦手な気持ちよりもお礼を伝えたい気持ちを優先して、お礼状を添えたプレゼントをするようにしましょう。
幸せな気持ちをみんなで共有して、新生活に向けてスタートできるとよいのではないでしょうか。