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これでばっちり!婚姻届の正しい書き方マニュアルを公開

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婚約届の提出は、おふたりで歩む人生がスタートすることを意味します。恋人だったおふたりが家族へと変わる大切な書類である婚姻届ですが、正しい書き方を知っている人は少なくありません。また、提出するまでの手続きが難しいと感じる人もいるでしょう。婚姻届に不備があっては、記念すべき日に提出できないという事態にも見舞われてしまうのです。そこで、婚姻届の正しい書き方などについて、注意しておきたい点も交えて詳しく説明します。

 

婚姻届を提出するまでの流れとは?


婚姻届を出すためには、まず、婚姻届を手に入れる必要があります。
婚姻届をもらう方法はいくつかありますが、最も知られているのが役所での入手です。市区町村の役所の担当課に行くと、婚姻届がもらえます。担当課の名前は、戸籍課や住民課など役所によって異なりますので、受付で確認しておきましょう。
役所によっては、窓口ではなくラックなどに置いてあるところもあります。出張所や行政センターでも婚姻届の入手は可能で、おふたりが住んでいない地域の役所でも婚姻届はもらえます。
仕事などで忙しく、開庁時間に婚姻届をもらいに行けないという人は、休日や深夜でも婚姻届が手に入れられる夜間窓口や休日窓口を利用しましょう。
ただし、出張所などは取扱時間が限られていることが多くみられますので、前もって取扱時間を確認しておく必要があります。また、婚姻届は書き損じをしてしまうことを考え、何枚か余分にもらっておくと安心です。
婚姻届は自宅にいても手に入れられます。役所によっては、ホームページからダウンロードできるケースがあり、これを自宅のプリンターで印刷しても提出が可能です。もし、プリンターが自宅にないという人は、コンビニにデータを持ち込んで印刷しましょう。
ただ、自身で印刷をする際には、サイズに注意する必要があります。戸籍法施行規則で定められている婚姻届のサイズはA3サイズです。A3サイズ以外の婚姻届を提出しても受理されません。
印刷のかすれ、にじみなどが多い場合にも受理してもらえないことがありますので注意しましょう。
婚姻届の提出の際には、おふたりの結婚前の戸籍謄本が必要なことがあります。おふたりの本籍地がある役所に提出する場合には、戸籍謄本は必要ありません。しかし、おふたりの本籍地ではない役所に提出する際には、それぞれ1通ずつ戸籍謄本が必要ですので用意してください。
婚姻届の提出の際には本人確認もあります。そのため、写真入りで身分が証明できる証明書を持参しましょう。本人確認は運転免許証やパスポートだけでなく、マイナンバーカードでも可能です。
婚姻届に記載するのは、おふたりの必要事項だけではありません。おふたりの結婚を認めてくれる証人2名の署名と押印も必要です。
さらに、おふたり、または、おふたりのうちのどちらかが未成年の場合には、親御様または養父母様の同意が求められます。その際には、親御様または養父母様に同意書を書いてもらい、婚姻届と共に提出しましょう。
婚姻届の「その他」欄に婚姻に同意する旨を記入してもらい、署名、押印してもらう方法もあります。すべて記入できれば婚姻届を提出しましょう。
婚姻届は役所の担当窓口に提出しますが、おふたりの本籍地や居住地に関係なく、全国の役所の窓口での提出が可能です。夜間や休日でも専用の窓口が設けられているケースが多く、24時間提出できます。
しかしながら、出張所などでは、本籍地ではない人や居住者以外からの婚姻届を受理しないケースがありますので、前もって確認しておきましょう。ご新郎またはご新婦の本籍地に提出すると、どちらかの戸籍謄本が省略できて便利です。

 

婚姻届は自分で作ることもできる!?


婚姻届は各自治体によってデザインが異なります。
例えば、北海道の比布町の婚姻届は、北海道らしい雪景色が描かれたかわいらしいデザインです。神様が集まるといわれる島根県の婚姻届には、縁結びで知られる出雲大社などが描かれています。
婚姻届は、おふたりが提出する自治体の婚姻届でなくても問題ありませんので、好きなデザインの婚姻届から選ぶことが可能です。さらに、おふたりでデザインしたオリジナルの婚姻届でも提出できます。
なぜなら、戸籍法施行規則によると、婚姻届は大きさと形、記入すべき内容が守られている場合には、色やデザインを自由に選べるとされているからです。一生に一度の婚姻届ですので、おふたりの思い出を詰め込んだ、おふたりらしいデザインにするのも思い出になるでしょう。
例えば、ピンク色の婚姻届にハートやリボン、花などをデザインすると、幸せなおふたりが表現できます。また、神社で御朱印を押してもらい、末永い幸せを祈願した婚姻届も人気です。
婚姻届の余白部分に、メッセージを書き込むというのもいいでしょう。ご友人や親御様に寄せ書きをしてもらうのもひとつのアイデアです。なかには、おふたりの誓いの言葉を添えて、婚姻届で幸せ宣言をするカップルもみられます。
婚姻届に記載すべき内容が見づらくない程度であれば、色も自由です。イラストも使用できますので、世界にひとつしかないおふたりだけの婚姻届を作りましょう。
しかしながら、婚姻届をおふたりで作る際には注意しておきたい点もあります。まず、婚姻届の用紙はA3サイズでないと受理されません。戸籍法施行規則では、婚姻届はA3サイズの用紙で提出することを定めています。
A3サイズに対応していない家庭用のプリンターは多く、自宅でA3サイズに印刷するのが難しい人もいるでしょう。こういった場合には、コンビニの複合機などを利用し、自宅でA4サイズに印刷したものを、A3サイズに拡大コピーする方法があります。
婚姻届のデザインは自由ですが、切りこみなどの細工をした場合には受理してもらえません。これは、婚姻届の大きさや形が変わってしまうことが理由です。婚姻届は戸籍法施行規則で定められた用紙の様式が守られていることが大前提ですので気をつけましょう。
そのほかにも、婚姻届の印刷時には上質紙を使用することが大切です。上質紙がない場合でも、一般的なコピー紙を使用します。
どれだけデザインが気に入っても、和紙や厚紙を使用した場合には受理されません。また、文字が消えてしまう可能性がある感熱紙も使用できませんので注意してください。

 

婚姻届の書き方と気を付けたいポイント


婚姻届を書く際には、筆記用具にも気をつけましょう。婚姻届は役所で保管する書類ですので、消えにくい筆記用具かどうかが非常に重要です。鉛筆やシャープペンは消しゴムで消せるため使用できません。
また、こすると消えるタイプのペンも使えませんので気を付けてください。婚姻届には、黒か青のボールペン、万年筆を使用するのがいいでしょう。油性か水性かはどちらでも問題ありません。
筆記用具が決まれば、婚姻届の日付欄に、婚姻届けを提出する日付を記入しましょう。休日や夜間に提出した場合であっても、書類に不備がない場合には提出日に受理され、受理された日が入籍日になります。
そのため、おふたりの記念日に入籍を考えている場合には、提出日に注意してください。
婚姻届に記入する氏名は、それぞれの婚姻前の氏名(旧姓)です。戸籍に旧字体を使用している場合は、旧字体で正しく書きましょう。
婚姻を機に、旧字体から新しい字体への訂正も可能です。訂正を希望する際は、婚姻届の提出時に申し出てください。住所と世帯主は、住民票に記載されている通りに記入します。
婚姻届と同時に住所変更届を提出する場合には、新しい住所と新しい世帯主を記入しましょう。このとき、妻となるご新婦の住所欄には「夫と同じ」と書いてください。ただし、対応は自治体によって異なります。
住所変更届を婚姻届と同時に提出する際には、あらかじめ確認しておきましょう。
婚姻届には、婚姻後どちらの姓を名乗るのかをチェックする項目があります。婚姻届を記入する前には、どちらの姓を名乗るのかを決めておきましょう。
選んだ姓が新戸籍の筆頭者となり、ご新郎の姓を選ぶとご新郎が新戸籍の筆頭者です。婚姻届には証人が2名必要ですが、20歳以上の人であれば誰でも構いません。親御様やご兄弟、ご友人などに証人をお願いするケースが多いでしょう。
証人欄には、証人となる人の生年月日や住所などを記入してもらいます。さらに、印鑑も必要ですので、準備をお願いしましょう。
婚姻届は同姓であっても同じ印鑑が使えません。親御様やご兄弟など、同じ苗字の人でも、ご新郎ご新婦と同じ印鑑が使えませんので注意しましょう。
ご夫婦で証人になってもらうケースでは、ご夫婦にそれぞれ別の印鑑を押してもう必要があります。

 

失敗に気を付けて!婚姻届の記入漏れや記入ミス


婚姻届に記入漏れやミスがあると、提出したその日に受理されません。そのため、提出前にはしっかりと確認しておきましょう。婚姻届の不備でありがちなのは、記入するべきところに記入されていないことです。
おふたりの生年月日の記入漏れは非常に多いため、提出前には必ず確認してください。また、親御様に証人をお願いした際、実母の氏が記入されていないケースも多いといえるでしょう。
証人欄に氏名しか記入されておらず、住所や本籍の記入がないというのもめずらしくありません。証人欄への記入をお願いした際には、必ず確認してから受け取りましょう。
そのほかにも、婚姻欄におふたりの新本籍が記入されていないこともあります。おふたりの新住所を本籍にするケースが多くみられますが、住んでいる場所ではないところに本籍を置くことも可能です。
あらかじめおふたりで話し合い、どこを本籍とするのかを決めて婚姻届に記入しましょう。婚姻届によくある不備には、婚姻後にどちらの姓を名乗るのかの記載がないことも挙げられます。これは、チェックするだけの項目で見落としやすいため注意してください。
旧字体など、戸籍とは違う漢字で記入した場合にも受理されません。旧字体かどうかは、戸籍を見るとわかりますので、前もって確認しておきましょう。記入漏れやミスがあっては婚姻届が受理されません。
婚姻届を書く際には、記入例を確認しながら書くのがいいでしょう。また、提出の際には、印鑑の押し忘れがあっても対応できるよう、印鑑を持っていくことをおすすめします。
婚姻届は公的な文書ではあるものの、印鑑は登録された実印でなくても使用できます。なぜなら、20歳以上の保証人2名の署名と押印によって、おふたりの婚姻届であることが証明されているからです。
ただし、押すたびに変形しやすいゴム印の使用は認められていません。シャチハタもゴム印と同等とみなされていることが多く、婚姻届には使用できないので注意しましょう。
婚姻届に使用する印鑑で気をつけておきたい点には、本人の旧姓の印鑑であることも挙げられます。婚姻届を記入している段階では正式な夫婦ではなく、婚姻届が役所に受理されて初めて夫婦となるのです。そういった理由から、婚姻届には旧姓の印鑑を使用しましょう。

 

しっかり記入して滞りなく提出しよう


婚姻届は、役所などで24時間手に入れられる書類です。自治体によっては個性あふれた婚姻届を使用しているところもありますので、おふたりらしい婚姻届を探してみるのもいいでしょう。
さらに、おふたりのオリジナル婚姻届も提出できます。おふたりで作った婚姻届で、新しい人生の門出を彩るのも記念になるでしょう。ただし、婚姻届に記入漏れや記入ミスといった不備がある場合には、受理してもらえませんので注意が必要です。
婚姻届は受理された日が入籍日となります。そのため、入籍日にこだわりがある人はしっかりと確認してください。
証人に記入してもらう欄には、記入漏れが多くみられます。ご夫婦に証人をお願いした場合には、同じ印鑑は使用できないことから、別の印鑑を準備してもらいましょう。
印鑑は認め印でも可能ですが、シャチハタは使用できませんので注意が必要です。また、おふたりの氏名についても、戸籍と違う漢字を使うと受理されません。旧字体などの場合にはしっかりと確認しておくことが大切です。
さらに、婚姻後にはどちらの姓を名乗るのかの欄にチェックがあるかも、丁寧に見直します。自身での確認でも不安があるという場合には、事前に役所に持ち込むのもひとつの方法です。
役所では、婚姻届の不備や一緒に提出する書類が足りているかの確認をしてもらえます。さらに、万が一に備え、提出時には印鑑を持参すると安心です。滞りなくおふたりの晴れの日を迎えるため、万全の準備をして婚姻届を提出しましょう。