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顔合わせの食事会にしおりは必要?作る場合の内容や作り方は?

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顔合わせは結婚前にお互いの家族を知るために大切な行事のひとつです。多くの場合でお互いの家族をほとんど知らない状態で行われるので、最初のうちは緊張して上手く会話が弾まないこともあるでしょう。そこで、限られた時間内でお互いの家族をよく知るために、顔合わせの食事会でしおりを作成する人が増えています。顔合わせの食事会をスムーズに進行させたいと思う人は作成してみるとよいでしょう。この記事では、顔合わせの食事会でしおりを作成するときに書くべき内容や作成方法について紹介します。

 

そもそも顔合わせのしおりとは?


顔合わせのしおり(プロフィールブックとも呼ばれる)とは、結婚前の両家の顔合わせや食事会のときに配るプログラムです。
しおりには、当日のスケジュールだけでなく、新郎新婦からの挨拶や家族の紹介などが記載されています。
また、そのほかにも二人が出会ったきっかけや結婚式までのスケジュールなどが記載される場合もあります。結婚式で配られるプロフィールブックの両家顔合わせバージョンだと考えれば、分かりやすいのではないでしょうか。
顔合わせの食事会は両家がお互いを知るために開催されるものですが、初対面の人間同士が一つのテーブルを囲んで話し合うという状況は誰でも緊張するものです。
新郎新婦も緊張するでしょうが、それぞれの両親や出席する親せき一同も同じように緊張を感じています。
そのようなときに頼りになるのが顔合わせのしおりで、用意しておくと話すきっかけが自然と生まれ、家族同士が打ち解け合うのに一役買うことでしょう。
用意しておかなければいけないアイテムというわけではありませんが、両家の付き合いを円滑に進めていくためにはあるほうがベターです。
また、結婚式のプロフィールブック同様、記念に残るものになるので用意する人も増えています。

 

顔合わせにしおりは絶対に必要なもの?


結論からいうと、顔合わせのしおりは絶対に必要なアイテムというわけではありません。しかし、用意することでさまざまなメリットが生まれるので、準備する人が増えているのも事実です。
最大のメリットといえるのは「しおりに記載されていることから会話のきっかけが生まれる」ということでしょう。しおりにはふたりの馴れ初めや家族の紹介を記載するケースが多いです。
しおりを用意せずに、いきなりそのような会話を始めると、その場の雰囲気も手伝って堅苦しい話し方になってしまい、ぎこちない雰囲気になってしまうケースもあります。
しかし、あらかじめしおりを用意しておけば、お互いの共通点や趣味などが一目で分かるので話しやすい話題から自然と会話を始められるのです。
そのため、顔合わせのしおりには、できれば会話のネタとなるような家族の紹介などを盛り込んでおくとよいでしょう。
そうすれば、会話のきっかけをつかめずにシーンとしてしまうというような状況は防げるはずです。
また、作成した顔合わせのしおりは、両家にとって大切な思い出の品になるのもメリットに挙げられます。
顔合わせのしおりは、インスタグラムなどのSNSを通じてプレ花嫁を中心に人気となってきている発展途上のプログラムです。そのため、2019年4月時点では実際にはまだほとんどのカップルは作成していません。
ただし、おしゃれなデザインの顔合わせのしおりも登場してきているので、実用性と合わせて今後は定番のアイテムとなる可能性もあります。顔合わせをスムーズに進行したいという人は、流行を先取りして作成してみてはいかがでしょうか。

 

顔合わせのしおりに書くべき内容とは


顔合わせのしおりに盛り込む内容はさまざまで、どこまで含めるかは作成する新郎新婦の考え方による部分が大きくなります。とはいうものの、基本的な構成というのはあるので、しっかりと理解したうえで作成しましょう。
まず一つ目は「最初の挨拶」です。
挨拶は当日にする機会があるので、長々と書く必要はありません。来てくれた両親への感謝の気持ちや顔合わせを開催した目的などをシンプルに記載すればよいでしょう。
二つ目の内容は「当日のスケジュール」です。
顔合わせはあまり人生に何度も行う行事ではないので、当日のスケジュールを完璧に把握している人はあまりいません。
顔合わせのしおりに記載しておくことで、スムーズな進行が可能になります。また、会場に時間制限がある場合は予定時刻を記載しておくと、進行状況がわかりやすくなるのでおすすめです。
三つ目の内容は「新郎新婦と両親のプロフィール」です。
それぞれのプロフィール(趣味や年齢など)を記載しておくことで、会話が弾むきっかけとなります。
新郎新婦だけのプロフィールでも問題ありませんが、できれば両親のものも記載しておくとよいでしょう。
四つ目の内容は「新郎新婦の馴れ初め」です。
お互いの両親がすでに知っている場合は不要かもしれませんが、まだ知らせていない場合はあると話が盛り上がります。
ふたりの出会いについては、両親からは聞きづらい場合もあるので喜んでもらえるケースが多いです。
五つ目の内容は「昔の写真」です。
小さいときの写真を載せておくと昔を振り返って会話が盛り上がることもあります。
会話が盛り上がるネタをプロフィールに盛り込んでおくのであれば、なくても問題ありませんが、自信がないときは入れておくとベターです。
六つ目の内容は「今後のスケジュール」です。
両家の顔合わせは結婚式や披露宴に出席する大切なメンバーがそろう機会でもあります。演出や日程、会場などの細かな項目について相談するのもよいでしょう。
七つ目は「結びの挨拶」です。
顔合わせに来てもらった人たちへの感謝の気持ちはもちろん、今後の抱負を含めるようにしましょう。
また、出席者それぞれの連絡先を記載しておくと、今後の連絡が取りやすくなるのでおすすめです。

 

顔合わせのしおりの作成方法は?


顔合わせのしおりは専門の業者に依頼することもできますが、当然ながら費用は高くなりがちです。簡単なしおりであればワードやエクセルなどで自作することもできるので、試してみるのもよいでしょう。
しおりを手作りすることで自分の好きなデザインを選ぶことができますし、より愛着が湧くので記念品としての価値は上がります。自分らしさをアピールしたい場合は、完全手書きでもOKです。
ただし、すべてのデザインを自分で決めるのはそれなりの労力がかかります。いくつかの選択肢のなかから選びたいという人は、専用のテンプレートや手作りキットを使って作成するとよいでしょう。
インターネットで検索すればwordで簡単に顔合わせのしおりが作れるテンプレートやキットが見つかるはずです。
また、スマホアプリのなかには、イラストや表紙を無料でダウンロードできるものや写真を加工できるアプリがあるので、利用すると便利です。
アプリのなかには、家系図を作成できる一風変わったものもあるので、個性的なしおりを作成したい人は利用してみましょう。
作成するときは、どのような文面にするか新郎新婦の間で話し合うことが大切です。特に冒頭のあいさつは重要で、かしこまった文面にするかラフな感じにするかで顔合わせの雰囲気が変わります。
どのような雰囲気にしたいかを確認したうえで作成しましょう。ただし、忌み言葉や重ね言葉、句読点を使うのは良くないので気を付けて作成してください。

 

今すぐ使えるデザインアイディア


自分で作成するのであれば、「DIYでおしゃれな世界にひとつだけのしおり」を作成できます。DIYのメリットは表紙からデザインに使用する小物まですべて自分でチョイスできることです。
たとえば、紙質にこだわったり、閉じ紐をタッセルにしたり自分好みのおしゃれな工夫をたくさんできます。落ち着いた雰囲気の顔合わせにしたい人は「水彩画をモチーフにしたしおり」にするとよいでしょう。
水彩画は黒や青といった深い色合いのデザインを採用しているケースが多く、シンプルで上品さを演出してくれるので両親世代にもウケがいいでしょう。
顔合わせの会場が料亭だったり、食事が和食のコースだったりするときなどは「和風のしおり」を作成するとよいでしょう。
会場の雰囲気と合わせることでおしゃれ感がアップしますし、伝統や文化を大切にする気持ちを表すことで、雰囲気を引き締める効果が期待できます。
それとは反対に、和やかな雰囲気にしたいという場合は、「キャラクターやイラスト入りのしおり」を作成するとよいでしょう。新郎新婦が気に入っているキャラクターを採用することで、会話のきっかけになるメリットもあります。
記念品として末永く保管しておくことを前提にしているなら、「アルバム風のしおり」を作成してみるのも一つの方法です。
写真を多めに使うことで新郎新婦の成長がよく分かるので、思い出話に花が咲くことでしょう。すべて自作にこだわる場合は「完全手書きのしおり」でも問題ありません。
手書きで作成したしおりは、当人たちの気持ちのこもったものになるでしょう。きっと両家の両親に作成した気持ちは伝わるはずです。
このように、顔合わせのしおりにはさまざまなデザインがありますが、大切なのは会場の雰囲気や本人たちの好みに合わせて作ることです。いろいろなデザインを参考にしながら、オリジナルのしおりを作ってみましょう。

 

顔合わせ・食事会当日の流れは?


しおりを作る場合、渡すタイミングに迷うことがありますが、基本的には事前に郵送するか、会が始まる前にテーブルの上に置いておくとよいです。
当日は、親同士が先に到着してしまうと気まずい雰囲気になるので、先に到着してしおりの準備もしておきましょう。
顔合わせ当日の流れは、まず「はじまりの挨拶」からです。両家の出席者が全員そろったら食事会がスタートします。席次は基本的に入り口から遠いほうが上座です。
つまり、一般的には両家の父親が座り、続いて母親、新郎新婦という順番になります。全員が着座したら新郎側の父親から出席者への感謝の気持ちや顔合わせの趣旨などを話してもらったあとで、新郎新婦の簡単な挨拶をします。
挨拶が終わったら、次に「両家の紹介」に移りましょう。紹介する順番は男性が先、女性が後です。新郎新婦が一人ずつ紹介し、紹介された人は簡単な自己紹介をする形をとるとスムーズに進行します。
両家の紹介が終わったら、次は婚約記念品の交換です。婚約記念品はさまざまで、代表的なものとしては新郎から新婦へ贈る婚約指輪、新婦から新郎へ贈る腕時計などがあります。
特に婚約記念品を用意していない場合は、次の「記念撮影」に移りましょう。この段階ではまだ簡単な自己紹介ぐらいしかしておらず、それほど打ち解けていないので自然な笑顔を作ることは難しいかもしれません。
しかし、一生の記念に残る写真になることは間違いないので、できるだけ和やかな雰囲気になれるように心がけましょう。一般的には記念写真の撮影まで、30分~1時間程度かかります。
記念撮影のあとはいよいよ乾杯してから食事の開始です。乾杯の音頭をとる人選に迷うこともあるでしょうが、実際には新郎の父親が行う場合が多くなっています。
ただし、誰が行うか決められているものではないので、新婦の父親が行うケースもあります。食事中はお酒を飲むこともあり、話が盛り上がりすぎてしまうこともあるでしょう。
もちろん、話が盛り上がるのは良いことなのですが、あくまで顔合わせという結婚前の大切な行事の最中であることを忘れてはいけません。相手の両親にみっともない姿を見られることのないように、飲み過ぎには注意しましょう。
食事が無事に終わったら、最後に新郎または新郎の父親が締めの挨拶をします。挨拶が終わったあとに、新郎新婦が二人そろって出席者へのお礼を述べると、より丁寧になるのでおすすめです。
顔合わせには基本形はありますが、実際にはどのような式を行いたいかでスケジュールは異なります。自分たちの希望にそったスケジュールにアレンジしてみてください。

 

顔合わせや食事会の服装のポイント


顔合わせは基本的に初対面の人同士が会う場所なので、服装やマナーには気を付けなければいけません。印象が悪くなってしまうと、今後のスケジュールに影響する可能性もあるので、気を付けましょう。
服装については、「フォーマルな会場ならフォーマル」という具合に会場に合わせるのが基本です。ただし、反対にいうとフォーマルな会場でなければ、必ずしもフォーマルではなくてもよいといえます。
和やかな雰囲気で進めたいという場合は、セミフォーマルやカジュアルでもよいでしょう。大切なことは、両家でバランスを取ることです。
一方の家がフォーマルできっちり決めているのに、片方の家がカジュアルスタイルではカジュアルスタイルの家に恥をかかせてしまいます。必ず、どういった服装で当日に臨むのかについては両家で意思統一を図っておきましょう。
また、両家でバランスを取っておくのは、服装だけではありません。
「結納金や手土産」「費用の負担」などは、事前に意思統一を図っておかないとスムーズな進行に影響がでるだけでなく、どちらかの家に恥をかかせてしまう可能性があります。
「結婚は家と家がするもの」という言葉のあるとおり、スムーズな結婚に結び付けるためには両家の理解が大切です。両家の理解を得るためには事前調整が大切になるので、新郎新婦が中心になってバランスをとるようにしましょう。

 

しおりで歓談タイムを盛り上げて


顔合わせは新郎新婦はもちろん、両家の両親にとっても緊張するものです。
会話を始めるきっかけとして、しおりを作っておくのもスムーズに顔合わせを進めるための一つの方法でしょう。上手に作ることで、歓談タイムを盛り上げるきっかけになります。
デザインにはさまざまなものがありますが、自分たちらしいデザインを採用することで、両家の両親に自分たちを、より深く理解してもらうことにもつながります。
お気に入りのデザインを探して作成してみてはいかがでしょうか。