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相場や品数はどれくらい?結婚式の引き出物の基本を解説

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結婚式の記念としてゲストに贈る「引き出物」。限られた予算のなかで引き出物を選ぶのは大変ですが、一生に一度の特別な贈りものだからこそ、新郎新婦の真心が伝わる引き出物を選びたいですよね。

そこで今回は、相場や品数などを中心に、引き出物の基本をご紹介します。結婚式の引き出物を検討している方はぜひ参考にしてください。

 

ゲストへの感謝のしるし!結婚式の引き出物の相場と品数をチェック


結婚式の引き出物と言えば、ゲストの座席の傍らにちょこんと置かれた紙袋を思い浮かべるのではないでしょうか。結婚式シーズンの休日ともなれば、紙袋を手にした人々を、電車などでよく見かけます。

引き出物は複数の品物を贈りますが、金額の相場や品数が気になるところです。相場や品数などについて見ていきましょう。

参考資料:「ゼクシィ結婚トレンド調査 2023 首都圏」

 

結婚式の引き出物相場をチェック!披露宴の飲食代がベースに

気になる結婚式の引き出物の金額相場は「披露宴で振る舞う飲食代の3分の1程度」が目安。たとえば、披露宴で10,000円の食事を振る舞う場合、3,000円前後の引き出物を用意するケースが多く見られます。

「ゼクシィ結婚トレンド調査 2023」によると、引き出物の一人あたりの全国平均額は6,000円とのこと。一見すると引き出物の平均額は高めに見えますが、最も多かったのが3,000円台で34.1%、次いで5000円台が20%、4,000円台が14%となっており、多くの人が引き出物の予算を3,000円~6,000円の間で考えていることがうかがえます。

しかし現代では、いただくご祝儀額を想定して引き出物を用意する傾向に。友人や親族、同僚、上司など、ゲストによってご祝儀金額はさまざまです。飲食代の3分の1程度を目安にしながら、ゲストからのご祝儀額に見合った引き出物を選ぶと良いでしょう。

 

引き出物の品数はどれくらい?引き出物は地域によって特色も!

引き出物は3品をセットとして贈るケースが最も多いようです。内訳は、「記念品(引き出物)+引き菓子+縁起物」の3品が主流です。この「縁起物」については地域の特性が出る側面もあります。また近年は、記念品(引き出物)と引菓子、それ以外の飲食物といった形でセッティングするケースも少なくありません。

正式なマナーではありませんが、「割り切れない=夫婦が別れない」という意味から引き出物の品数は「奇数」が好ましいとされているため、古くからのしきたりを重んじる方や目上の方に贈る引き出物は、奇数でそろえると安心です。

一方、「対を表す」として、引き出物を2品にする新郎新婦も増えてきています。また、引き出物の品数や品物は地域によって異なることも。引き出物の品数などは、両家の親に相談してから決めると良いでしょう。

 

引き出物の「記念品(引き出物)+引き菓子+縁起物」、それぞれの相場例をチェック

それでは「記念品(引き出物)+引き菓子+縁起物」について、それぞれの相場がどれくらいになるのか見ていきましょう。基本的に一番高額となるのは「記念品(引き出物)」です。それぞれの相場例について、「ゼクシィ結婚トレンド調査 2023」によると以下のような全国推計値となっています。

【記念品(引き出物)の相場例】
メジャーな引き出物である「カタログギフト」を例に挙げると、全国平均では6,900円。ただ、カタログギフトの最も多い価格帯は、5,000円~5,500円未満の19.4%。次いで、3,000円~3,500円未満の19.1%になっており、幅広い価格帯が選ばれているようです。

【引菓子の相場例】
引菓子の相場は、平均して1,400円。最も多い価格帯は、1,000円~1,500円の64.0%であり、半数以上が平均相場で引菓子を用意しています。

【縁起物】
縁起物についての調査結果はありませんが、これも引菓子と同様に1,000円~1,500円くらいが相場となります。

 

結婚式の引き出物、基本中の基本をチェック


引き出物は、結婚式の出席に対するお礼の気持ちです。ゲストに喜ばれる引き出物を贈るためにも、引き出物の基本を知っておくことをおすすめします。ここでは、引き出物を贈る際に押さえておくべき基本をご紹介します。

 

基本中の基本!招待状1枚につき引き出物は1セット

引き出物は、結婚式に参列したゲスト一人ひとりではなく世帯ごとに贈るもの。ご祝儀1つに対し引き出物を1セット用意するのが基本です。夫婦や家族で出席する場合、ご祝儀は1世帯単位でもらうため、引き出物の数は1世帯につき1つでOKです。

 

引き出物の「のし(熨斗)」は「紅白10本結び切り」を

引き出物や引き菓子には、「のし(熨斗)」をかけるのが日本の風習です。結婚式に贈る引き出物ののしは、固く結んだ紐の先が上を向いた「結び切り」を使用します。また、結び切りの「切り」を避けて、一度結んだらほどけにくい「あわじ結び」「輪結び」を用いることもあります。

慶事の水引きは奇数が基本ですが、婚礼関係は別。奇数の5本を2束用いた、10本1組の水引きを選びます。また、水引の色も決まっており、昔から縁起がいいとされている紅白のほか、最高格とされる金銀が適しています。

 

両家の地域の特色やしきたりも確認して引き出物を決める

結婚式に参列してくれたゲストへ引き出物を贈るのは、日本の伝統的な習慣であり、地域ならではの習慣やしきたりが根強く残る部分です。地域によって贈る品数や内容が大きく異なってきます。ゲスト全員に喜んでもらえる引き出物を選ぶためにも、内容を考える際は両家の親やウエディングプランナーとよく相談してくださいね。

 

引き出物はゲストに合わせて贈り分けて!

「贈り分け」とは、ゲストに合わせて引き出物の内容を変えること。記念品や引き菓子、縁起物の個数や価格によって差をつけます。贈り分けにはさまざまな方法があり、ゲストとの関係性、ご祝儀の額、ゲストの年齢などで分けられることが多いです。

贈り分けをする際、一目で中身の差がわからないようにするのがマナー。引き出物のサイズや引き出物袋を同じサイズで統一し、贈り分けしていることをゲストに知られないようにしましょう。

 

引き出物の相場や品数、基本情報を押さえて、ゲストが喜ぶ引き出物を!


「引き出物」は、宴席を主催した貴族が招待客に対して馬を贈ったことに由来する贈答品です。その後、馬の代わりに金品を贈るようになり、宴の物品や招待客のお土産を「引き出物」と呼ぶようになったといわれています。

引き出物は日本の伝統的な習慣のひとつで、ふたりの門出を祝ってくれたゲストへお礼の気持ちを込めて贈る大切なギフト。時代とともに引き出物の形や意味合いは変わりましたが、「ゲストに喜んでもらいたい」という新郎新婦の想いは、今も昔も変わらず続いています。

今回ご紹介した相場や品数、基本情報などをぜひ参考にして、ふたりでじっくり話し合いながら、ゲストへの想いが伝わる引き出物を選んでくださいね。