愛する子どもの結婚は、親にとって一大イベント。これまでの人生に区切りをつけ、幸せへの道を歩み始める子どもの姿には感慨深いものがあるでしょう。
そんな大切な人生の節目に欠かせないものがご祝儀です。親から子供へご祝儀を贈る場合、一体いくら包めば良いのでしょうか。そこで今回は、親としてご祝儀を贈る場合の金額相場をご紹介いたします。
親から子どもへ贈るご祝儀の相場はいくら?
結婚が決まると親族や友人からご祝儀をいただくことはよくありますが、お互いの親から「祝福の気持ち」としてお祝い金を贈るケースも多いようです。「ゼクシィ結婚トレンド調査 2023 首都圏」によると、親・親族から結婚費用の資金援助を受けたカップルは全国平均78.7%。また、援助総額の平均は181.1万円、100~200万円未満がボリュームゾーンとなり、多くのカップルが親・親族から高額な資金援助を受けていることがうかがえます。
ここでは、シーン別の金額相場について見ていきましょう。
参考資料:ゼクシィ結婚トレンド調査2023
結婚式のご祝儀として贈る場合
結婚式費用は新郎新婦がまかない、親が「ご祝儀」という形で現金を包む場合は10~30万円が相場といわれています。親が子どもへ贈るご祝儀には、「幸せになってほしい」「できる限りサポートしてあげたい」といった気持ちが込められているため、友人・知人よりも高額になることが多いようです。
ただし、親から子どもへ贈るご祝儀は、地域性や家庭の経済状況によって考え方が異なるので、経済的な負担が大きくなる場合はこの限りではありません。予算に従ってご祝儀の額を決めることも可能です。
何よりも重要なことは、子どもの新たな門出を祝う気持ち。一般的な相場ばかり気にせず、無理のない範囲でご祝儀を贈るようにしましょう。
入籍祝いとして贈る場合
結婚式などをおこなわず入籍だけで済ませる場合は、結婚式の際に贈るご祝儀よりも少ない金額になることが多いです。10万円程度が相場で、新婚旅行や新生活の援助として贈られます。
子どもを積極的に援助したいのであれば、相場以上のご祝儀を贈っても問題ありません。なかには新居や車の購入費を援助するケースもあります。
ご祝儀の額は両家で合わせるべき?
子どもへ贈るご祝儀は、あくまで「親の気持ち」。ご祝儀に対する考え方が両家で違う可能性もあるため、自由にご祝儀の金額を決めても問題はないでしょう。
あらかじめご祝儀の金額を揃えることが決まっている場合は、事前に両家で話し合いをするのが望ましいです。無理にご祝儀の額を合わせるのではなく、価値観や経済状況を受け入れるようにすると、円満に結婚式を進めることができますよ。
親から子どもへご祝儀を贈るタイミング
子どもにご祝儀を贈るタイミングは2パターンに大別されます。ご祝儀を贈るタイミングについて、シチュエーション別に見ていきましょう。
援助金として渡す場合は結婚式前
多くの結婚式場では、挙式の1カ月~1週間前までに全額支払う「前払い」を採用しているため、結婚式費用の援助を考えているなら結婚式前がベスト。結婚式前にご祝儀を贈ると、ふたりが金銭面でゆとりを持つことができ、理想の結婚式を叶えやすくなります。
「高額な資金援助は難しい」「相場より低い額しか包めない」といった場合は、リーズナブルな価格でクオリティの高い結婚式を挙げられる「楽婚」を提案してみるのも選択肢のひとつです。楽婚は結婚式当日の後払いに対応しているため、ご祝儀を結婚式費用に充てることが可能。高額な資金援助ができなくても、子どもの経済的負担を軽減できますよ。
結婚式を挙げない場合は入籍後
結婚式を挙げない選択をした子どもにご祝儀を贈る場合、お日柄を気にするなら「大安」や「一粒万倍日」など、縁起の良い日を選ぶと良いでしょう。とはいえ、縁起の良い日が都合の良い日というわけではありません。新郎新婦のスケジュールを確認したうえで、ご祝儀を渡す日を決めるようにしましょう。
ご祝儀を渡す際は結婚式当日を避けよう
結婚式当日は新郎新婦も親もやるべきことがたくさんあるため、分刻みのスケジュールで慌ただしくなりがち。直接手渡しできたとしても、挙式の準備が忙しくて十分な時間が取れないかもしれません。
主催者側である親は別日に渡すのがおすすめ。ご祝儀を親から直接手渡しされることで、子どもも結婚した実感が湧くのではないでしょうか。
親としてご祝儀を贈るなら自分たちの状況に合った手段でサポートしよう
大切に育ててきた子どもが結婚式を挙げる際、お祝いを贈りたいと思うのが親心。親から子どもへ贈るご祝儀は100~200万円程度が相場ですが、家庭の経済状況に合った額を贈るようにしましょう。
また、ご祝儀は新郎新婦に負担がかからないタイミングがベスト。お互いのスケジュールを確認し、ゆっくりと時間が取れる日を選ぶようにしてください。祝福の気持ちが込められたご祝儀は、子どもにとってかけがえのない宝物になるでしょう。