結婚式で花嫁が両親へ手紙を読むシーンは、多くのゲストの涙を誘う感動的な演出のひとつです。しかし、いざ手紙を書くとなると、構成や内容に悩む方も多いのではないでしょうか。
この記事では、両親への手紙の書き方を解説します。手紙を書く際の注意点も併せて紹介するので、感謝の気持ちを手紙にしたためたい花嫁はぜひ参考にしてください。
結婚式で両親に贈る!!心に響く手紙の書き方
両親への手紙は、どのような形式で書いても構いませんが、「前置き」「書き出し」「エピソード」「未来への決意」「結び」を意識すると書きやすくなります。2~3分程度を目安に、過不足なくまとめると良いでしょう。
ここでは、両親への手紙の基本的な構成について、詳しく解説します。
前置き
手紙の冒頭は、両親への呼びかけから始めます。「拝啓」といった頭語から始めるのも良いですが、「お父さん、お母さん」と親愛の情を込めた呼びかけから入ることで、親近感が湧き、その後の話につながりやすくなります。感謝の気持ちや伝えたいことに合わせて、自然な言葉を選びましょう。
また、結婚式では新郎新婦も両家もゲストをもてなす役割を担うため、手紙の冒頭をゲストへの挨拶とするケースもよく見られます。「本日はお忙しいなか、私たちの結婚式にお越しいただき誠にありがとうございます」といった言葉に続けて、「皆様への感謝の気持ちを手紙に込めさせていただきました」と伝えると、さらにていねいな印象を与えることができるでしょう。
書き出し
両親への手紙では、書き出しの文章で心を掴むことが重要です。感謝の気持ちを伝えるとともに、あなたと両親の関係性がわかるエピソードを盛り込むと、その後の展開がスムーズになるでしょう。
結婚は人生の大きな転換期であるため、生活環境や戸籍にも変化が訪れます。両親との暮らしのなかで感謝していることや新しい生活への期待と不安など、ご自身の心情を綴ることで、より気持ちが伝わる文章になりますよ。
エピソード
手紙の書き出しを終えたら、いよいよ本題です。幼少期から現在までの記憶を辿り、両親との思い出や印象的な出来事をていねいに書きます。日常の些細なことや家族旅行、部活や習い事でのエピソードなど、心に残る思い出を時系列に書くと、ゲストが情景を思い浮かべやすくなるでしょう。
しかし、どんな家族にも、それぞれの物語があります。思春期には、親との関係がぎくしゃくすることもあったかもしれません。親子関係は常に変化していくものですが、手紙を通してありのままの想いを伝えることが大切です。過去の出来事について謝罪したい場合は、当時の葛藤や、今だからこそ伝えたい感謝の気持ちを手紙に綴りましょう。
未来への決意
結婚式で笑顔を見せる両親も、喜びと同時に不安や寂しさを感じています。「これからはふたりで家庭を築いていきます」といった未来への決意を表明することが、娘として最高の親孝行です。これにより、両親は安心して娘の旅立ちを見守ることができるでしょう。
結び
両親への手紙は、感謝の気持ちと未来への願いを込めた締めくくりが大切です。両親や家族、そしてゲストへの感謝の言葉とともに、「今後ともどうぞよろしくお願いします」「温かく見守ってください」といったフレーズで締めくくりましょう。
特に、これからお世話になる新郎の親に向けた挨拶は、未来のつながりを深めるうえで重要です。新郎の親に対する敬意と感謝の気持ちを盛り込むと、よりていねいな印象を与えられるでしょう。
両親への手紙を書き終えたら声に出して確認しよう
両親への手紙は、感謝を伝えられる素晴らしい機会ですが、人前で読むとなると緊張しがちです。手紙を書き終えたら、まず声に出して何度か読んでみましょう。読む練習をすることで、言葉の詰まりや言い回しのおかしな部分に気づくことができます。
また、落ち着いて本番に臨むためには、結婚式当日の流れや手紙を読むタイミングを把握しておくことも重要です。楽婚サイトでは、楽婚で結婚式を挙げた先輩カップルの実例を詳しくご紹介しております。先輩カップルの流れを見て、手紙の朗読をシミュレーションすることも可能です。ぜひ参考にしてください。
The Wedding Day Flow 結婚式当日の流れ実例 >>
両親への手紙を書く際の注意点
結婚式は、お祝いの場にふさわしいマナーが求められます。花嫁の手紙も例外ではありません。両親への手紙を書く際は、以下のポイントに気をつけましょう。
忌み言葉・重ね言葉を避ける
「病気」「涙」「負ける」といった不幸・不吉な言葉や、別れを連想させる「忌み言葉」は、お祝いの席に不適切な言葉です。また、「重ね重ね」「わざわざ」のように、同じ言葉を2回繰り返して使う「重ね言葉」も結婚式での使用を避けるべきとされています。聞き手が不快にならないよう、ポジティブな表現を心がけましょう。
誰にでもわかる言葉で書く
結婚式で両親に読む手紙は、参加者全員へのメッセージという側面も持ち合わせています。多くの人が聞いている状況であることを考慮し、誰にでもわかる言葉で簡潔に想いを伝えましょう。長文や複雑な言い回しを避けると、より温かい手紙になりますよ。
結婚式の1週間前には手紙を完成させよう
両親への手紙を書く際、さまざまな思い出が蘇り、感極まってしまうこともあるでしょう。結婚式を万全の状態で迎えるためには、1週間前までに下書きを済ませておくのがおすすめ。早めに仕上げることにより、内容を練り上げ、読む練習をおこなう時間も十分に確保できますよ。
心を込めた手紙で、両親に感謝の気持ちを伝えよう
両親への手紙は、大切に育ててくれた感謝の気持ちを伝えるだけでなく、これまでの思い出を振り返り、新生活の決意表明をする場でもあります。本番では緊張したり、感極まる場面があるかもしれませんが、あなたの素直な気持ちを伝えれば、両親はきっと喜んでくれるはずです。これまで大切に育ててくれた両親に、心からの感謝を伝え、思い出に残る素晴らしい結婚式にしてください。
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