「結婚式を挙げたいけどお金がない」というカップルも多いのではないでしょうか。結婚式には多くの場合、多額の費用がかかります。また、結婚式以外にも、結婚に関する費用が必要になります。
しかし、結婚を決めたタイミングで結婚費用が十分に貯まっていないケースは少なくありません。結婚を決めてから結婚式を挙げるまでにかかる期間の目安はおよそ1年間で、その間に結婚式の費用を貯めることも難しいものです。
そこで役立つのが「ブライダルローン」です。授かり婚や転勤などで結婚を急ぐ場合や、お金のないカップルの心強い味方となります。今回はそんなブライダルローンについて、基礎知識やメリット、デメリットなどをご紹介いたします。
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ブライダルローンとは?基礎知識をチェック
「結婚」するとき、一般的には結婚式以外にもさまざまな形で多額のお金が必要になります。ある程度の貯蓄があっても、必ずしも足りるとは限りません。そういったとき、ブライダルローンを利用してみてはいかがでしょうか。
まずはブライダルローンとはどんなものなのか、その基礎知識をご紹介します。
参考資料:「ゼクシィ結婚トレンド調査2023」
結婚したい二人の強い味方!ブライダルローンとは
「ブライダルローン」は、結婚に関係するお金を借りられるローンのこと。銀行や信販会社、結婚式場を通じた信販会社、公務員の共済組合など、さまざまな機関でブライダルローンを扱っています。
対象となる「結婚にかかるお金」とは、結婚式(挙式や披露宴)はもちろんですが、他の費用も挙げられます。たとえば、結婚指輪の購入や新婚旅行、新居に関わる費用や、家電や家具の購入などにも、ブライダルローンを利用できるのです。
ブライダルローンには基本的に保証人は不要(※)。2人だけで結婚式を挙げたい場合も、安心してお金を借りることができます。また、追加で借り入れることはできないのも、ブライダルローンの特徴と言えるでしょう。
※ブライダルローンの利用先によっては、借り入れ金額や審査結果など、状況に応じて保証人が必要になるケースがあります。
ブライダルローンの金利はどれくらい?審査基準は?
ブライダルローンの金利は、他のローンと比べると低い傾向があります。ブライダルローンの金利は約3~10%が多く見られます。そのため、「結婚費用の足りない分だけ、少し借りたい」という少額を希望する人も低金利で利用しやすいでしょう。
またブライダルローンの審査基準は、商品によって異なるため一概には言えません。ただ、現在の年齢や収入、結婚式の見積書など、借り入れに必要な情報や書類などは多い傾向があり、審査基準も厳しいとされています。
ブライダルローンで気をつけたいことは?
ブライダルローンは、借り入れの上限金は300万~500万円が一般的。「ゼクシィ結婚トレンド調査2023」調べによると、挙式、披露宴・ウエディングパーティー費用だけで平均327.1万円かかります。この平均額に、結納や指輪、新婚旅行、新生活に必要な費用なども上乗せされますが、300万円~500万円の借り入れ額でまかなえる範囲といえるでしょう。
しかし、多額の結婚式費用を全てブライダルローンで借りるのは不安が伴います。車1台分ともいえる結婚費用をすべてローンでまかなおうと思うと、返済期間も長くなりがちです。低金利であっても、返済期間が長くなるほど総返済額が増えます。
そのため、まとまったお金ができたら一括返済を考えましょう。返済期間を短くした方が総額でみると安くすみます。また結婚後はふたりの家計からローンを返済することになります。ブライダルローンで家計を圧迫することなく、無理なく返済できる金額を借りることが大切です。
ブライダルローンのメリット・デメリットを知ろう
お金がなくても結婚式をあげることができるので、ブライダルローンはとても便利です。しかし、ローンを借りると新婚早々借金を抱えることになってしまいます。そのため、ブライダルローンのメリットとデメリットをしっかり把握することが大切。
ここでは、ブライダルローンのメリット・デメリットについてご紹介いたします。
ブライダルローンのメリットは?
ブライダルローンは、他のローンと比べると比較的低い金利で利用できるというメリットがあります。これは、ローンで借りたお金の使途を、結婚資金に限定しているためです。
前述したとおり「ゼクシィ結婚トレンド調査2023」調べでは、挙式、披露宴・ウエディングパーティーだけで平均327.1万円かかります。さらに新婚旅行のほか新生活の費用のような、結婚関連費用も含めると、総額でおよそ400万~500万円になる計算に(※)。
結婚に関係する費用は莫大ですが、急な結婚が決まって早く結婚式を挙げたいときには、低金利でブライダルローンが利用できるのは助かりますね。
結婚式場によっては、費用が先払いというのケースも。そんなときも、ご祝儀をもらう前に一時的に借りたいと思うことでしょう。ブライダルローンを使うことで、結婚資金に不安がある場合も、納得の行く結婚式を挙げることが可能です。
※「ゼクシィ結婚トレンド調査」の挙式、披露宴・ウエディングパーティーの費用を参考に、楽婚花嫁サロンにて算出
ブライダルローンのデメリットとは?
ブライダルローンのデメリットは、結婚に関する費用以外では使うことができない点が挙げられます。またローンの商品によっては、使途がさらに狭まっているケースもあるため、事前に「使い道の対象となるもの」について確認することが必要です。
また、結婚費用が足りなくなった場合の追加融資もできません。そのため、細かく費用を見積もって申し込みをする必要があります。こうした手続きが面倒なことのほか、審査にやや時間がかかることもデメリットのひとつとして挙げられます。
金利は低くても、ブライダルローンの返済は毎月必要です。結婚直後から家計に負担がかかることもデメリットと言えるでしょう。
ブライダルローンは必要な費用をしっかり見極め、返済は計画的に!
お金がなくても結婚式を挙げられる「ブライダルローン」はとても便利なシステムです。しかし、新婚早々からローンの支払が必要になるため、利用する際には結婚にかかわる費用をしっかり見直すことが大切です。見直したうえで、どうしても足りないところがあったら、その部分だけローンを考えるようにしましょう。
また、借りた場合はなるべく早く返済することが大切です。結婚後も、何かとお金がかかるもの。ブライダルローンを利用する場合は、結婚後も安定した生活を送れるように、必要な費用についてよく考えて、返済も計画的にしてくださいね。