基本のウェディングケーキは4種類
基本のウェディングケーキは、生ケーキ、イミテーションケーキ、シュガーケーキ、クロカンブッシュの4種類に分かれます。
生ケーキは、土台がスポンジケーキやパイ生地で作られており、その上に果物や生クリーム、砂糖菓子などを使ってデコレーションされているものです。すべて食べることができるため、披露宴の演出でケーキカットを行ったものを調理場で切り分けて、披露宴のデザートとしてゲストに振舞われます。
ただし、会場によっては、衛生上の理由から、ケーキカットで使ったものとは別のケーキを出さなければならないところもあるため、注意が必要です。
イミテーションケーキは、食べることはできないものの、新郎新婦の身長よりも高さがあり、豪華で見栄えのするものを作ることができます。ほとんどがゴムなどで作られており、ケーキカットをする部分だけ、切込みが入っていることが多いです。また、ケーキカットをする部分だけ、生のケーキが使われることもあります。
シュガーケーキは、フルーツケーキをシュガーでコーティング、デコレーションしたもので、生ケーキと比較すると日持ちするのが特徴です。イギリスの伝統的なケーキがこのタイプで、披露宴に出席したゲストにお土産として渡したり、出席できなかった人に贈ったりするのに使われます。
クロカンブッシュは、小さめに焼いたシュークリームを円錐形に積み上げ、飴やカラメルソースなどでコーティングしたフランスの伝統的なウェディングケーキです。
ヨーロッパでは、赤ちゃんはキャベツ畑から生まれるという言い伝えがあるため、キャベツに似たシュークリームを使うことにより、子孫繁栄と豊穣の願いが込められています。クロカンブッシュは飴でコーティングされていて硬いため、新郎新婦はナイフではなく、2人で木槌を持ってクロカンブッシュを叩いて割ることも多いようです。