日頃お世話になっている方が集まる結婚式や披露宴では、できるかぎり喜んでもらえるようなおもてなしを用意しておきたいものです。また、自分たちにとっても一生の思い出となり、ゲストにも式の時間を楽しんでもらえるような、自分たちらしいオリジナリティを出した結婚式にしいたいと思うカップルも多いことでしょう。実際に、オリジナリティのあるパーティーはゲストからも好印象を持たれやすいものです。そこで、この記事では、結婚式や披露宴の装飾を決めるときの参考になるヒントを紹介します。
もっと装飾にこだわりたかった場所8選
挙式後のアンケートのなかには、結婚式や披露宴会場の飾り付けにもう少しこだわりたかったという心残りを漏らすご新婦の声も見られます。
飾り付けに心残りがあった場所として挙げられるのが、まず入り口です。
入り口はゲストが会場に到着して最初に目にする場所となります。第一印象をより華やかにするためには、たとえば入り口の上部から長さのあるチュールをふんわりと垂らして飾るのも方法です。
チュールはウェディングドレスを思わせる白い色のものや、優しい光沢と透明感のあるオーガンジー素材のものを使用すると柔らかで上品な印象の演出ができます。
また、受付もこだわっておきたいポイントです。
ゲストが到着後、最初に向かうところであり、受付待ちをしている間に目に付きやすい場所となります。受付には受付サインを置いてゲストに並ぶ列の場所をご案内することが一般的です。
ただ、受付サインにそのまま「ご新郎」「ご新婦」と記載するだけではオリジナリティに欠けます。
たとえば、それぞれの受付サインにご新郎ご新婦の幼少期の写真も添えておいたりするとゲストの方々がほほえましく眺めながら受付待ちができることでしょう。
加えて、ウェルカムスペースは最も工夫のある装飾の見せどころです。結婚式のテーマに合わせてさまざまな飾り付けを楽しめます。
ポップで明るい雰囲気を作りたいなら、ウェディング衣裳に身を包んだウェルカムドールやおふたりの思い出写真とともに海外のお菓子を並べるのも方法です。
海外のお菓子はパッケージが華やかなので置くだけで雰囲気が明るくなります。「Take Free(ご自由に)」と書いたミニ標識とともにキャンディやグミなど一口サイズのお菓子を並べ、待ち時間に利用してもらうのもよいでしょう。
お菓子なら小さいこどもにも楽しんでもらうことができます。
また、結婚式では記念となる写真撮影ができるフォトブースを用意するケースも少なくありません。
ゲストの心に残るフォトブースを作りたいなら、おふたりが結婚式をおこなう時期ならではの季節感を持った装飾にするのも手段です。たとえば、秋ならもみじの造花でアレンジすると赤や黄色の鮮やかな色で写真映えしやすくなります。
会場内も工夫できるポイントが数多くある場所です。まず、ゲストテーブルでは席札やテーブル装花などでアイデアを活かせます。席札をウェディングロゼットにしてみるのもオリジナリティがあってよいでしょう。
また、ペロペロキャンディーにリボンをつけ、キャンディの丸い部分にゲストのネームを貼り付ければお持ち帰りも楽しみとなる席札の完成です。一方、装花は花のボリュームを増やせばより華やかになります。ただし、生花を増やすと費用がぐっと高くなってしまうものです。
そこで、キャンドルを使って装飾する方法もあります。透明なガラスのキャンドルグラスに水を入れお気に入りの花を浮かせたらキャンドルで蓋をします。キャンドルに火を灯せば見た目もかわいいテーブル装花のできあがりです。
ご新郎ご新婦が座る高砂・メインテーブルはゲストからの注目度が高いため工夫を凝らしたいところです。青々とした植物や親しみのある花をテーブルやおふたりのお席の周囲にたっぷりと並べれば、まるで森のなかの結婚式のようなナチュラルな空間を作ることができます。
また、アットホームなお式なら、ご新郎ご新婦の座るお席をソファにして、あえてゲストのお席と同じ高さに設置するのも方法です。カジュアル感を出しすぎないように、クッションやクロスなど周囲のアイテムの色は清潔感と上品さを感じる純白で揃えるとよいでしょう。
意外と手を抜きやすいレストルームもしっかりと押さえておきたいポイントです。
会場のテーマと揃えてアイテムを置いたり、鏡にゲストの方々への感謝のメッセージを書いておいたりするのも方法となります。
さらに、メイクやヘアセットのお直しアイテムなどアメニティを充実させておけば気遣いのあるおもてなしとして好印象を持たれやすくなります。
最後まで抜かりのない装飾にしたいなら、お見送りスペースも工夫しておきたいところです。ご新郎ご新婦、さらにはその親御様とゲストが一緒に記念写真を撮れる最後の貴重なチャンスとなるため、フォトブースを用意しておくというのもアイデアでしょう。
教会ウェディングの装飾アイデア
教会は神聖な場所となるため式場内を過剰に装飾することはできません。しかし、もともと挙式で使用するアイテムを工夫すればオリジナリティを出すことは可能です。
たとえば、バージンロードに引くアイルランナーにおふたりの誕生した日から今までの人生のポイントの写真を順に印刷して使用します。バージンロードを一歩一歩進むたびに、今日という日を迎えるこれまでの日々をより一層感慨深く感じられることでしょう。
海外の挙式では馴染みのあるフラッグを使うのもおすすめです。タペストリーのような見た目でメッセージを記載して使用します。おふたりの結婚への誓いの言葉を書き入れたり、ゲストに向けた感謝の言葉をつづったりすることも可能です。
ゲストに子どもがいれば、フラッグを使った演出もできます。たとえば、ご新婦の入場前に、参列する子どもに「Here Comes The Bride(花嫁が来るよ)」と書いたフラッグを持って式場内を歩いてもらえばゲストも癒されることでしょう。
結婚証明書もおしゃれなものを使用すれば挙式後も新居で飾っておくことができます。結婚証明書の下にゲストからの一言メッセージが書かれた小さなシールなどを貼り付けるのもアイデアです。
また、透明なアクリル板でできた結婚証明書なら部屋のインテリアとして飾っても見映えがよくなります。
リングピローも挙式で欠かせないアイテムです。夫婦となる誓いの証として使用する指輪を置く重要なアイテムとなるため、デザインもこだわって選ぶとよいでしょう。
たとえば、手先が器用ならシンプルなリングピローに、挙式日やおふたりのイニシャル、リングをはめるおふたりの手を刺繍で表現するのも素敵です。ドライフラワーを詰め込んだ宝石箱なら挙式後にアクセサリー入れとして使用することもできます。
さらに、挙式のラストを飾るシャワーをシャボン玉にすると、子どもだけではなく、大人のゲストも童心に戻って楽しむことができるようになります。
また、キラキラとした細かなペーパーを舞い散らすコンフェッティなら周囲が華やかになり写真映えもするため、ゲストも撮影を満喫することができるでしょう。
オリジナリティ感じる披露宴の装飾アイデア
披露宴会場をオリジナルで装飾するなら便利に使えるアイテムを上手に活用しましょう。
たとえば、ガーランドはDIY初心者でも取り入れやすいアイテムです。市販されているガーランドをそのまま利用することもできますが、手作りでもそれほど難しくありません。
おしゃれな紙2枚を蛇腹折りにして半分に切り、筒状になるようにつなげて円形に広げ、最後にグルーガンなどを使って接着すればベースは完成です。あとは、円の中央に文字を印刷した紙を貼り付ければできあがります。
さらに、円の下にタッセルをぶら下げると手の込んだアイテムに見えるためおすすめです。また、インスタ人気と合わさり撮影スポットとして用意されるフォトブースも披露宴では人気の場所です。
細かな飾り付けが苦手なら、大型のタペストリーを飾るだけでもおしゃれな雰囲気が高まります。
また、大きなブラックボードを壁に立てかけて、カラフルなチョークでデザインするのも素敵でしょう。
簡単に取り入れやすく、一気に華やかさを持たせることができるアイテムがバルーンです。会場中にカラフルなバルーンをたくさん飛ばすだけでメルヘンチックなかわいい空間を作ることができます。
また、黒と白のモノトーンで色をそろえれば、風船でもシックで大人な雰囲気の装飾を作ることが可能です。
ほかにも、キラキラと光るマーキーライトもおしゃれに装飾する人気のアイテムとなっています。おふたりのイニシャルをマーキーライトにしてウェルカムスペースやメインテーブルに置くだけでイメージが明るく一新することでしょう。
和風ウェディングの装飾アイデア
神前式は教会やチャペルの式と比べると装飾の自由度は少なくなります。ただし、披露宴では自由に装飾を楽しめるため、和風ウェディングらしさを感じさせる装飾でオリジナリティを出しましょう。
たとえば、招待状なら金屏風のようなデザインで用意するのもおすすめです。和を感じさせるだけではなく、高級感も覚えさせます。和紙などを使いながらも、中を開くと英字や洋風なデザインが見える和と洋をとり交ぜた和モダンスタイルの招待状も人気です。
席札には、デザイン性の高い折り紙で折った鶴を添えるのも素敵な装飾です。和風装飾ならではの飾りとなるだけではなく、縁起のよさも加わります。
また、扇子に名前を書いて席札にするのもおすすめです。インパクトにも残りやすくなります。さらに、ゲストのネーム入り扇子となるため、お持ち帰りして使ってもらうことも可能です。
加えて、卓上レイアウトでは、和柄の生地を上手に取り入れましょう。テーブルにシックな和柄のランナーを引くだけでも、上品で引き締まった装飾となります。
また、主に挙式の指輪交換で使用するリングピローですが、披露宴会場の演出として、ウェルカムアイテムやメインテーブルの飾りとしても使うことが可能です。せっかく和風ウェディングにするなら、和のデザインを感じさせるものを用意するとよいでしょう。
白無垢にも合うような白と金のシンプルかつ華やかなデザインのものはおすすめです。
お見送りで配るプチギフトも和にこだわったものを取り入れましょう。お菓子なら、日持ちする和菓子や、和風にデコレーションしたアイシングクッキーなどを配布するのもアイデアです。
式や披露宴会場の装飾でゲストをおもてなし
装飾次第で結婚式や披露宴のイメージは大きく左右されるため、どのような飾り付けをするかは重要です。
ただし、ご紹介したアイデアは、会場によってはNGの装飾もあるので、必ず確認してから準備するようにしましょう。
また、結婚式をするためにはさまざまな準備が必要となります。すべてを自分たちだけで考えると負担が大きくなり大変なことになるため、重要なところから準備していくとよいでしょう。
準備のなかでも会場を押さえることは早くに済ませておきたい大切な事項です。楽婚には全国に500以上の会場があるので、数ある会場のなかからオリジナルウェディングができる会場を上手に探してみましょう。