ブライダルフェアへの参加は、結婚式の情報を集める有効な方法です。しかし、結婚式場に足を踏み入れる機会は意外に少なく、ブライダルフェアへの参加を躊躇してしまう人も多いのではないでしょうか。特に、初めての参加となれば不安は尽きませんよね。ここでは、これからブライダルフェアへ行く人へ向けて、ブライダルフェアの参加料金や参加方法について解説します。
ブライダルフェアってどんなイベントなの?
ブライダルフェアとは、結婚式を考えているカップルやその家族のために、結婚式場が主催する式場見学のことをいいます。
「見学だけであれば、ブライダルフェアに参加しなくても案内してくれるのでは?」と思う人もいるかもしれませんね。
それもそのはず、ブライダルフェアを直訳すると「結婚式の祭典」となります。見学会だけであれば、少し大げさな名称と感じるのも無理はないでしょう。
もちろん、結婚式場側もそのことを理解しており、見学会にさまざまなイベントを組み合わせてブライダルフェアを行っていることが多い傾向にあります。
なかでも人気があるのは、婚礼料理の試食やドレスの試着模擬挙式など、リアルな結婚式を体験できるイベントです。
特に婚礼料理の試食は、実際のコースさながらの料理を食べられるケースも多く、ブライダルフェアの目玉として実施している結婚式場も少なくありません。
ドレスの試着は写真撮影と組み合わせて行われ、結婚式を申し込む前から花嫁衣裳を着られるとだけあって高い人気があります。
模擬挙式や模擬披露宴は、一般的に多くの人数を集めて行われる大規模なブライダルフェアのメインイベントとして扱われます。演出など、実際に行っている様子を見られるため、結婚式の全体像をイメージできるでしょう。
ブライダルフェアの実施は常態化しており、見学会や相談会は常時受け付けている結婚式場も少なくありません。
しかし、人気のあるイベントが行われる日は限定され、予約制をとっていることもあります。気になる結婚式場があるのなら、まずは結婚情報誌やインターネットなどでブライダルフェアのスケジュールを確認しましょう。
参加したいイベントが実施されていることを確認し、積極的に参加するのがおすすめです。
ブライダルフェアの料金は無料?
ブライダルフェアの料金は基本的に無料です。参加自体に料金がかかることはかなり稀だと思っていいでしょう。
婚礼料理の試食などでは料金が発生することもありますが、それでも2000円程度です。有料であっても、フルコースの婚礼料理が食べられるなど、内容が充実していることが多く、実際にはかなりお得度が高いと感じるでしょう。
婚礼料理の試食はかなり力を入れている結婚式場が多く「無料または格安で、なぜこんな豪華な料理が食べられるのか?」と疑問を持つ人もいるかもしれません。それこそが、結婚式場がブライダルフェアを開催する理由なのです。
ブライダルフェアは、これから結婚式を行おうと考えているカップルを対象にして行われます。カップルが「この結婚式場にしよう」と決心するためには、相応の材料が必要になるでしょう。
結婚式場の数は増加傾向にある一方、結婚式を行うカップルは減少傾向です。1組でも多くのカップルに自社で結婚式を行ってもらうためには、より魅力的なブライダルフェアを行う必要があります。
実際には企業間の競争ともいえますが、イベントが充実していればカップルにとってもメリットが多くなるというわけです。
特に、結婚式場を決めるポイントとして料理のおいしさを挙げるカップルが多くなっていることに結婚式場は注目しています。試食で料理の味を確認してもらうことは、自社で結婚式を行ってもらうために必要なイベントです。
そのため、通常であれば1万円を超える料理であっても、ブライダルフェアでは無料もしくは格安で食べることができるのです。
このように、ブライダルフェアの料金がかからないのにはしっかりとした理由があります。無料だからといって怪訝に感じたり、参加したらすぐに結婚式を申し込まなければならないのでは?と不安を持ったりする必要はありません。安心して参加しましょう。
ブライダルフェアの参加方法について
ブライダルフェアは予約制のところが多いため、事前に予約を入れてから訪れるのがおすすめです。
もちろん、予約をせずに行っても見学などの案内はしてくれる可能性もあります。しかし、婚礼料理の試食やドレスの試着などは事前の準備が必要となるため、予約は必須だと思っていいでしょう。
ブライダルフェアの開催は、土日祝日に集中する傾向があります。
模擬挙式や模擬披露宴などが行われる大規模なブライダルフェアは、土日祝日の大安、友引以外の日に行われることが多く、複数の結婚式場で開催日がかぶってしまうことも少なくありません。計画的に行動しましょう。
「平日休みで土日祝日は行けない」という人は、平日の夜に開催しているブライダルフェアもおすすめです。パートナーと相談して、行きやすい日程を選びましょう。
婚礼料理の試食やドレス試着など、人気のあるイベントが行われるブライダルフェアは予約も早くに埋まってしまいます。余裕を持って早めに予約を入れましょう。
予約は、結婚式場に直接申し込む方法と、インターネットで結婚式場の紹介サイトから申し込む方法、結婚相談カウンターがある店舗で申し込む方法があります。どの方法でも、ブライダルフェア当日の対応などに違いはありません。
しかし、実際に結婚式を行うとなった場合には、予約方法によって受けられる特典が異なることがあります。特典の内容もチェックしてから申し込むといいでしょう。
当日は時間にゆとりを持って参加しよう
ブライダルフェアへの参加において、何よりも重要なのは時間にゆとりを持つことです。
ブライダルフェアは、1カ所につき平均2~3時間を要します。「その程度であれば、何カ所かブライダルフェアをかけもちできるかも」と思いますよね。
しかし、これはあくまでも見学会など1つのイベントに参加した場合の平均時間と考えたほうがいいでしょう。ブライダルフェアは大規模であればあるほど、各イベントが行われる時刻が決まっています。
たとえば、見学会と相談会は終日、婚礼料理の試食は12~14時、ドレス試着は11~16時、模擬挙式は13時~といった具合です。これらすべてのイベントを制覇しようと思ったら、2~3時間では事足りません。
場合によっては、1カ所で丸1日を要してしまうこともあるでしょう。そのため、どのイベントに参加したいのか、移動時間はどのくらいかかるのかなども考慮して当日のスケジュールを組む必要があります。
ブライダルフェアのかけもちを考えている人は、特に注意が必要です。単純に、10~12時、13~14時と時間刻みでスケジュールを組むと、目的のイベントに参加できない可能性も出てきます。
なかでも、人気のある婚礼料理の試食は提供時刻がかなり固定されており、来た人から順に提供するケースは多くありません。少なくとも前後に1時間程度のズレを見越し、スケジュールにゆとりを持って参加しましょう。
ブライダルフェアのために長時間を確保できないという人も諦める必要はありません。平日のブライダルフェアであれば効率よく回れるでしょう。多くの人が集まる土日祝日よりも、平日の夜など仕事帰りに行けるほうがいいと考えるカップルも増えてきています。
しかし、平日のブライダルフェアは土日祝日と比較してイベントが少ない傾向があるため、事前に内容を確認してから参加しましょう。
ブライダルフェアにはメリットが多い
結婚式は、ブライダルフェアに参加しなくても行うことができます。
しかし、せっかく挙げる結婚式なら、自分やパートナーが持つ理想をかなえてくれる結婚式場を選びたいですよね。
ブライダルフェアに参加すると、結婚式場の雰囲気やスタッフの対応、料理の味などが確認できます。いずれも「いい結婚式」には欠かせない要素です。
また、結婚式場によってはブライダルフェアへの参加で特典がもらえることもあります。料金面での制約がある場合は、相談してみるのもいいでしょう。
結婚情報誌にもインターネットにも、結婚式の情報は限りなくあふれています。しかし、もっとも確実なのは自分自身の目で確かめることです。
結婚式を挙げることになったら積極的にブライダルフェアへ参加してみましょう。