いざ結婚式を行おうとしても、理想の会場がなかなか予約できずに予定が遅れてしまうことはよくあります。特に、人気の会場ともなればかなり前から予約が埋まってしまうため、余裕を持って押さえなければいけません。この記事では、結婚式場の予約を本格的に考え始める時期や、実際に予約をするときの注意点を解説していきます。
結婚式場を決めるまでの大まかな流れを解説
まず、結婚式をすることが決まったら「大まかな内容」を確定させましょう。その内容によって予約するべき結婚式場が変わってくるからです。
たとえば、結婚式の日程やコンセプトは欠かせません。結婚式が急であれば予約できる式場は限られてきます。
また、演出や衣裳にこだわりがあるなら、実現可能な式場を早く探す必要があります。そのほか、招待する人数や予算も想定しなければ、結婚式の規模が見えてきません。会場の場所も見逃せないポイントでしょう。
海外挙式やリゾートウェディングを希望するなら、家族や友人の都合も聞かなくてはいけないからです。
結婚式の内容が定まってきたら情報収集を開始します。インターネットや雑誌などで、しっくりくる式場をリサーチしましょう。経験豊かな年長者にアドバイスを求めるのも効果的です。
そして、目ぼしい式場が見つかればブライダルフェアや式場見学を利用し、下見に行きます。特に、ブライダルフェアは模擬結婚式によって当日の雰囲気をつかみやすいイベントです。
情報を伝え聞くだけと、目にするのとではイメージが大きく変わるケースもあるので、可能な限りブライダルフェアには参加してみましょう。自分の目で確かめてスタッフに気になる点を確認できたら契約に移ります。
結婚式場はいつから探し始めればいいの?
「ゼクシィ結婚トレンド調査 2018首都圏 」によれば、結婚式場を探し始めるタイミングの平均は本番の10.1カ月前です。
ただし、これはあくまで平均値であり、人気の式場は1年以上前でも予約が取れないことすらあります。
さらに、結婚式では「大安に行いたい」「どうしてもジューンブライドになりたい」などの希望が集中するため、探し始めるタイミングが遅れると希望通りにスケジュールを立てられません。
結婚の話が具体性を帯びてきた時点で素早く行動に移りましょう。気になる式場にはとりあえず連絡してみて、予約状況を聞いてみるのが得策です。それでも、必ずしも望んだ式場を押さえられるとは限りません。
ただし、予約が空いている式場を優先的に選ぶつもりなら、式の日程を早めることも可能です。また、式場探しをプロフェッショナルに託すのもひとつの方法です。
プロデュース会社を利用すれば、提携している式場に連絡をしてプランをスムーズに提案してくれます。自力で探すよりもかなり短い期間で式場探しから予約までを終えてくれるでしょう。
事情があって結婚式を急に挙げなければいけなくなった人は、予約しにくい大きな式場を最初からあきらめてしまいがちです。しかし、選択肢はたくさん残されているので落ち着いて式場探しに励みましょう。
早めに式場見学を始めるのがおすすめ
結婚式場を探す際には、ブライダルフェアや式場見学が効率的です。これらのイベントのメリットはまず、「雰囲気がわかる」点です。
ホームページなどで確認できる写真や動画には編集がなされているため、実物からかけ離れている可能性があります。直接見て結婚式を挙げたいと思うかどうかの感覚が、式場選びでは欠かせません。
さらに、式場の細かいポイントまでチェックできるのも、足を運ぶメリットでしょう。式場では文字情報だけでは伝わらなかった部分を深く見定められます。
式場の隅々や控え室、待合室など、インターネットだけではわからない場所にも通してもらえます。契約してから後悔しないために、ブライダルフェアや式場見学には早めに行くことが大切です。
なお、ブライダルフェアや式場見学では複数の式場をまわるようにしましょう。どんなに評判の高い式場でも、それだけしか見ていないと冷静に判断ができないからです。別の会場を知れば、比較検討で長所も短所もはっきり見えてきます。
ただし、何回もブライダルフェアや式場見学に行くには、スケジュールを工夫しなければいけません。丸1日仕事を休めた日は2カ所以上まわるなど、時間を無駄にせず見学スケジュールを組むようにしましょう。
結婚式場の予約に関する注意点とは
予定通りに結婚式を行うには、なるべく早く結婚式場を押さえなくてはいけません。しかし、焦りすぎると失敗してしまうので、よく考えてから予約をしましょう。
たとえば、一度予約をしてしまうと「本契約」が結ばれてしまいます。そして、式場も当日に向けて本格的に動き始めます。当然、別のカップルが予約を希望しても断らなくてはいけません。
そのため、キャンセル料を払わない限り、予定を変更できなくなってしまいます。当日が近づくほど、キャンセル料は高くなっていきます。予約をするなら「絶対にこの式場で、この日に式を行う」と確定してからにしましょう。
ちなみに、式場見学やブライダルフェアに行くと、スタッフは高確率で契約を勧めてきます。中には、その場で書類にサインさせようとしてくるスタッフも珍しくありません。イベント直後のカップルは式への憧れが強くなっているため、勢いでサインしがちです。
しかし、それだと後で予定が狂ったときにキャンセル料を払わなくてはいけません。すぐに判断できないなら、はっきりとサインを断りましょう。
そして、別の会場と比較検討してから正式に契約するところを決めます。なお、「仮予約」のシステムを取り入れている会場もあります。気になる会場はとりあえず仮予約で押さえておくといいでしょう。
支払いのタイミングについても確認を
結婚式場ごとに細かい違いはあるものの、支払いの流れはどこでもほぼ同じです。
まず、正式な予約をするときに「内金」を支払います。内金は3~20万円ほどが相場であり、多くの式場が現金払いに限っています。そのため、内金を知らなければ予約の段階になってあわてる羽目になりがちです。
予約をしにいくときは、前もって内金の額を確認しておきましょう。そして、残りの費用は前払いするのが定番です。その場合、結婚式の前日までに全額を納めなければいけません。
ただし、式場によっては「中間金」を設定しています。中間金は、最終的な期限が来る前に費用の一部を支払うシステムです。時期としては、本番の2カ月前あたりになるでしょう。
とはいえ人によっては、前払いがきびしいこともあります。そんなときは、当日払いや後日払いで対応してもらえないか式場に確認しましょう。当日払い、後日払いでは式で集まったご祝儀を計算してから費用を払えます。
そのため、結婚費用が心もとなかったカップルにとっては安心の支払い方法です。また、クレジットカード払いや分割払いが可能な式場もあります。
しかし、後払いや分割払いが認められた式場でも、一部は前払いにされる可能性があるので支払いのルールはよく聞いておきましょう。
結婚を決めたらすぐに行動を開始して
式場を押さえるなら、誰でも希望の日程があるでしょう。
しかし、あるカップルにとって理想の日程は、別のカップルの理想とも重なりがちです。そのため、式場予約にはできるだけ早く動くことが肝心です。
さらに、余裕を持って式場探しを始めるとブライダルフェアや式場見学をゆっくり行えます。複数の式場を比較検討することも十分可能でしょう。
結婚式は人生最高の思い出になることもある晴れの舞台です。後悔がないよう、結婚が決まったらすぐ式場探しを開始しましょう。